川平内科緊急情報のブログ
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11月になりました。
今回はフェリチン・鉄・UIBCについてです。
いずれも鉄の種類に属します。
鉄が100以下の時は鉄欠乏の可能性があります。
UIBCが150以下の時は鉄欠乏ではなく、低栄養もしくは慢性炎症による可能性を疑います。
フェリチンも慢性炎症で増加しますが、300以上になると慢性肝炎の悪化も懸念されるので、
肝炎の患者様は注意が必要です。
100~300を目標値としています。
上記の検査項目は当院では3ケ月に1回(2月・5月・8月・11月)採血しているので、不明な点があれば
スタッフまで声をかけて下さい。
10月になりました
今回はβ2MG(ベータ―ツーエムジー)について書きます。
β2MGはタンパク質の一種で、変性して組織に沈着するとアミロイドとなり、臓器障害や骨・関節症状を引き起こします。そのため35以下を目標値としています。
膠原病や肝炎、感染時に高値となり、蓄積効果があるので特に若年者は低めにコントロールする必要があります。
ろ過効率の大きいダイアライザーで長時間透析を行うことでコントロールしやすくなります。
9月になりました
宮城県もコロナ感染は収まらず、緊急事態宣言中ですね。
日頃から感染対策はしっかりされていると思いますが、引き続き気を付けていきましょう。
さて、今回はインタクトPTH(i-PTH)について書きます。
副甲状腺から分泌され、骨代謝をコントロールするホルモンです。
カルシウム(Ca)が低値、リン(P)が高値などによりPTHが増加します。逆にカルシウム(Ca)が高値で減少します。
PTHが100以下では骨に弾力性がなくなり、骨折しやすくなります。PTHが300以上でも骨が弱くなり、骨折しやすくなります。
カルシウム(Ca)、リン(P)の摂取量に注意してPTHを上げないようにしましょう。