川平内科緊急情報のブログ
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12月のブログ
今回は薬の管理についてです。
緊急時には一式持って行けるようにしておきましょう。
薬には2~3日飲まなくてもすぐに身体に影響が出ないものと、
1回でも飲まないと身体に影響が出るものがあります。
身体に影響のある薬は緊急時でも欠かさず内服しましょう。
※身体に影響のある薬としては、降圧剤、心臓の薬、インスリン
糖尿病の薬、カリメートやアーガメイトゼリー等のイオン交換樹脂
があります。
※糖尿病の薬に関しては、災害時において食事が十分に摂れない
場合はベイスン(商品名:ボグリボース)、セイブルなどの薬は内服
を控えてください。エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリアなどの薬は
血糖が高いときだけ作用する薬の為、内服しても大丈夫です。
またインスリンに関しても食事量が減る時は量を調整する
必要があります。
自分の飲んでいる内服薬など、薬の名前、作用を覚えておきましょう。
特にすぐに身体に影響が出る薬は確実に覚えておきましょう。
これまで、災害時における心得や注意事項などについて、毎月
ブログでお知らせしていましたが、不明な点や不安なことなど
ありましたら、いつでもスタッフへ声をかけてください。
11月になりました
今回は食事の管理について書きます。
災害時に起こるかもしれないこととして、①透析が数日受けられない ②透析回数が減る ③食料が不足したり、救援物資を利用しなければならない があげられます。
このような状況下でも「食事と水分」を上手に管理すれば、あまり苦しくならずに数日間は日常生活を続けることができます。
基本的な対策をあげます。
・1日あたり1300~1500kcalの熱量(平常時の2、3割低く設定)をたんぱく質の多くない食品で摂る
・カリウムの多い食品は控える
・塩分の多い食品は控える(1日あたり3~4g程度)
・水分量(食物中+飲水量)を1日300~400ml+尿量に抑える
・避難所で支給されたお弁当は佃煮、漬物など塩分の多そうな物は食べない
・カップ麺よりおにぎりやパンを食べる
・カップ麺の場合、粉末スープを1/2にし、汁は残す
・野菜ジュース、果物はカリウムを多く含み、牛乳など乳製品はリンを多く含むため少なめに摂るなど注意が必要
家庭でもアルファ米や乾パン、缶詰、カロリーメイトなどを用意しておくと安心です。
何かありましたら栄養士やスタッフに声をかけて下さい。
10月のブログ
今回は、透析中に災害が起きた場合の心得と行動について書きます。
≪心得≫
まず落ち着いてください。一人がパニックになると、周りまで不安になってしまいます。慌てず、スタッフの指示に従いましょう。
≪行動≫
①地震の場合、ゆれがおさまるまで待ちます。大体の地震は1分程度でおさまります。
その際 ・針が抜けないように、血液回路を握ります。
・落下物から身を守るために、毛布を頭からかぶります。
・ベッド柵にしがみつき、ベッドから落ちないようにします。
ゆれが落ち着いたら、慌てず、スタッフから指示があるまで待ちます。
②停電の場合も、透析の機器はバッテリーでしばらくは動きますので、慌てないでください。
③透析中止の指示が出たら、作業はすべてスタッフが行います。自分の順番が来るまで待機してください。作業が終了後、避難します。
④避難する場合は、怪我防止のため必ずスリッパを履いて避難します。スタッフの誘導に従って、北側駐車場に避難します。
⑤避難場所で安否を確認します。また、穿刺部や傷の手当ても行います。次の透析の指示確認をしてから帰宅となります。
※被害が最小となるよう、ご協力ください。